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おしゃべり散歩道2006

運動に親しめる環境を

 日本人の平均寿命は男性が78.64歳で女性が85.59歳、それぞれ世界2位と1位です。ただ、命があっても健康でなければ幸せではありません。安部内閣の政策の一つとして“健康寿命を延ばそう”という趣旨で、新健康フロティア戦略賢人会議が開かれました。医学、先端技術、栄養の分野の著名な方々7人に混じり、僭越ながら私も運動面から選ばれました。
 初めて首相官邸を訪れ、緊張気味に大会議室へ。暫くすると安部首相が席に座り、会議が始まりました。冒頭「すべての国民がより健康な人生を送り、それにより最期の瞬間まで人生をエンジョイできるように知恵を絞っていただきたい。そしてそれは少子高齢化が進んでいく中、活力のある社会の実現にもつながる」と力強くご挨拶されたのです。
トヨタ自動車会長の張富士夫さんは「患者さんの心を癒すロボットができているのです」と、産業・企業が出来る貢献としてロボット開発のことを話しました。また、服部栄養専門学校校長の服部幸應さんは、「子どもの頃からの食卓での躾の重視し、“食卓基本法”を作ってもいいのではないか」と。
さて私は、運動担当です。普段から感じている三つの世代の運動との関わりについてお話したのです。高齢者はとても元気でウォーキング大会などにも積極的に参加している人が多い反面、働き盛りの方々は運動したいのに出来ない人が多いのです。メタボリック症候群が最も心配な世代です。また子ども達はどうかというと、運動する子としない子の二極化が進んでいるので、食育と同じように子どもの頃からの“運動習慣”が重要性だと話しました。
 健康であることはすべての人の願いです。国民一人一人がもっともっと“運動”に親めるように、緑の芝生の広場を増やすなどの環境整備も含め考えていきたいと思います。

(共同通信/2006年12月4日配信)

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