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おしゃべり散歩道2011

高血圧の予防が第一

 紫陽花の色が濃くなり始めた6月初旬、千葉県の茂原市長生郡医師会のお招きを受け、「健康フォーラム2011〜脳卒中」でお話させて頂きました。隣町のいすみ市出身の私にとって茂原市は、小中学生の頃、映画を観るために出かけた大都会。長生郡の一宮町では元日に「なぎさロードレース」が開催され、中学生の私は優勝したらもらえる電気毛布をおばあちゃんにあげたくて「電気毛布、電気毛布」と言いながら走った思い出があります。こんなことを話していたら持ち時間の半分が過ぎてしまいました。
 ところで、私の話の前に二人の先生がお話しに。それは大変分かり易く、明日からの生活に役立つものでした。地元山之内病院の武田將伸さんによると「上杉謙信は厠で倒れ、いびきをかいたまま意識が戻らず亡くなったとありますが、この症状から脳卒中が原因だと思われます」と。脳の血管が詰まったり破れたりする脳卒中。介護保険の利用要因のトップでもありますが、脳卒中にならないためには高血圧の予防が第一で、そのためには塩分を摂り過ぎない、適度な運動、ストレスを溜めない等々が挙げられました。そして「脳卒中は軽いうちにはまだ治ります。大事なのは自分や周りの家族が早く気付くこと。そして救急車を呼んですぐ病院へ」と千葉県循環器病センター長の小野純一さん。発症からの時間の経過と共に、死亡率や後遺症が重くなる可能性が高まることを説明され(血管が詰まった時に血栓を溶かす有効な治療を行うことができるのは3時間以内)、早期治療の重要性を力説されました。
 専門医から命を守るためのお話しをたっぷり伺えて、会場の皆さんの表情も満足気でした。

(共同通信/2011年6月6日配信)

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