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おしゃべり散歩道2011

“らしさ”満載の大阪大会

 大阪城をスタートし、日本橋、御堂筋、中之島など大阪の中心部を通り、臨海部の新しい街・南港でゴールする第1回大阪マラソンが10月30日に盛大に開催されました。古き時代の大阪から新しい時代へと向かうコースを約3万人のランナーが力走。
 参加した友人の話によると「大阪らしさ」が満載だったようです。大会前日と当日はゴール地点がうまいもの会場となり、たこ焼きやうどんなどが並び、さすが食い倒れの街ならではの雰囲気。当日沿道では、前半はどんな風に応援していいか分からず、自分の知り合いにだけ声をかける人が多かった様子。ところが後半になると元気なおばちゃん達の迫力ある応援が目立ち、着物姿で踊りながら応援してくれる人もいました。そして30km過ぎ。商店街の皆さんが協力し合い、きゅうり、ミニトマト、おいなりさん、コロッケ、どら焼きなどを一口サイズでふるまってくれて、それは正にランナー達の心の休憩所になったようです。
 アメリカでは1970年代から“楽しむマラソン”が定着し、今でも全米各地で市民マラソン大会が開催されています。日本では東京マラソンを皮切りに大阪、神戸、京都と関西地方で次々に大都市マラソンがスタートしました。関東でも来年から千葉市でアクアラインマラソンが計画されています。7時間という緩やかな制限時間のおかげでその間口が広がり、多くの人がマラソンに挑戦しています。ある大会で若い人に話を聞くと「汗をかく機会が欲しかった」、「走っていると、生きてるっていう実感があるんです」と。マラソンは機械に向かう時間が多くなった現代人の野性を呼び起こす場にもなっているのかもしれません。

(共同通信/2011年10月31日配信)

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