増田明美のホームページ ビデオメッセージへ各種お問い合わせへトップページへ

TOP > おしゃべり散歩道 > 2011年目次 > エッセイ第49回
プロフィール
おしゃべり散歩道
イベント情報
出演予定
執筆活動
リンク集

おしゃべり散歩道2011

地域のスポーツ振興

 三重県はレスリングの吉田沙織さんやマラソンの野口みずきさんの五輪金メダリストをはじめ、様々な競技でトップ選手を輩出しています。瀬古利彦さんもそうです。それなのに今秋の山口国体では47道府県中、総合32位、女子に至っては44位と苦戦しました。
 先日、10年後の国体招致に向けてスポーツを強化しようと、三重県スポーツ推進審議会が発足しました。「スポーツの持つ力で人や地域を元気にしていきたい」と37歳の鈴木英敬知事が冒頭にはつらつと挨拶。知事の奥様はシンクロナイズドスイミングの五輪メダリスト、武田美保さんです。
 私は委員として参加しましたが、学校関係者やスポーツ団体の方、地域スポーツを支える指導者など各分野から意見が出され、大変有意義でした。「四日市市内の小学校40校のうち、体育を教育研究の柱としているのは2校だけです」と、ある校長先生。私の出身県千葉と比べ、スポーツの価値に対する理解が薄いのかなと感じました。他県のスポーツ推進策を紹介する意見として、新潟アルビレックスの田村貢社長が発言。「日本サッカー協会の支援を受け、コーチやOBが県内の幼稚園、保育園を年間150カ所訪問し、サッカーの楽しさを伝えています。県の委託で小中学校へも伺っています」と話しました。競技団体や自治体からの支援の必要性も痛感しました。
 三重県には29の市町のうち28市町に62の総合型地域スポーツクラブがあります。全国的にみても多い方で、あとは中身の充実です。学校体育や地域スポーツで良い指導者を増やすことが課題でしょう。それが競技力を向上させ、地域を元気にするポイントになると思います。

(共同通信/2011年12月12日配信)

次のエッセイを読む 【2011年の総合目次へ】 前のエッセイを読む


Copyright (C)2001-2021 Kiwaki-Office. All Rights Reserved.
サイト内の画像・文章等の転載・二次利用を禁じます。