増田明美のホームページ ビデオメッセージへ各種お問い合わせへトップページへ

TOP > おしゃべり散歩道 > 2012年目次 > エッセイ第48回
プロフィール
おしゃべり散歩道
イベント情報
出演予定
執筆活動
リンク集

おしゃべり散歩道2012

癒しの里ではつらつと

 毎年故郷の千葉県いすみ市で開催している「いすみ健康マラソン」は今年で5回目。12月2日朝一番、和太鼓チーム「凪」の演奏で幕開けです。地元の小中学生が中心のチームで、千葉県大会で優勝、全国でも特別賞に輝く実力。腹掛姿で体から湯気を立ち上らせるような威勢の良さに人がどんどん集り、バチを持つ子ども達の目もキラキラでした。
 身近な田舎が売りの田園風景広がるコース(5キロ、10キロ、ハーフ、ウオーク6キロ)を走りに全国から約3400人が集い、前日の小中学生の部には1500人程が参加。ハーフを走り終わった人たちに話を聞くと「家の前で椅子に座って応援してくれるおじいちゃん、おばあちゃんが温かい」 「給水所の中学生から元気をもらえる」等々。日頃仕事で走り続けている人にとって、癒しの里になっているようです。
 特別ゲストにマーラ・ヤマウチさん(ロンドン五輪女子マラソン英国代表)が来てくださいました。オックスフォード大学卒のマーラさんは在日英国大使館に勤務していたので日本語はペラペラ。5キロを走った後、ステージ上で優勝者へのインタビュアーに。JR東日本に勤務するランナーが優勝すると、「この大会はJR東日本が特急を最寄りの駅に5本も臨時停車してくれるから便利ですよね」と前置き。さり気なくスポンサーを気遣ってくれる機転の良さ。「田んぼの風景に心和みました、英国人ですけど」とユーモアのセンスも抜群で、会場には笑いが絶えませんでした。
 「中学生の場内放送も元気でいいですね」とマーラさん。地元の小中学生が走って参加するだけではなく、和太鼓や放送等での発表の場になっていることを嬉しく感じました。

(共同通信/2012年12月3日配信)

次のエッセイを読む 【2012年の総合目次へ】 前のエッセイを読む


Copyright (C)2001-2021 Kiwaki-Office. All Rights Reserved.
サイト内の画像・文章等の転載・二次利用を禁じます。