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おしゃべり散歩道2013

モスクワでの走り楽しみ

 6月7日から9日まで東京・味の素スタジアムで行われた日本陸上選手権の初日を観戦に行きました。17時スタートの女子1万m決勝の頃には雲で日差しが遮られ、風が涼やかに。「お、ちょうどいいな」と、一緒に観戦した小出義雄さん。小出さんは教え子の新谷仁美さん(ユニバーサルエンターテインメント)の動きを俯瞰しようとスタンド上段に陣取っていました。
 スタートすると新谷さんは集団の前の方に。3000mまで付いていましたが、そこから先頭に立ち1周76秒のペースを70秒に一気に上げたのです。まるで五輪などで強いアフリカの選手たちが行うレースのよう。後続の選手達は一人、二人と離され、完全に新谷さんの一人旅に。「体が絞れているから、今日は動きがいいね。」と小出さんも満足気。それから周回遅れの選手を次々に抜き、最後はなんと2位の選手も周回遅れに。31分06秒67の大会記録で歴史的な圧勝でした。「天才的な集中力なんだよ。練習でも絶対に手を抜かないからね」と、小出さんはそのストイックさを高く評価しています。
 レース後、絞り上げた体について新谷さんに話を聞くと「今166センチで42キロです」と。その方法については「後輩には真似して欲しくないけれど、朝ごはんはしっかり食べてお昼ご飯は食べません。夜はサラダとおにぎり1個。毎日20分位の半身浴を6セットしています」と新谷さん。マスコミの前では「後輩と明日パンケーキを食べに行く約束していまーす」なんてあっけらかんと話しますが、なんと自己管理のすごい選手なのでしょう。ロンドン五輪の9位を悔しがった新谷さん。8月のモスクワ世界選手権でどんな走りをしてくれるか楽しみです。

(共同通信/2013年6月10日配信)

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