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おしゃべり散歩道2013

女子マラソン復活をかけて

 今夏、モスクワで陸上競技世界選手権が開催されます。メイン会場となるルジニキスタジアム(旧レーニン・スタジアム)は、1980年、政治的な理由で日本が五輪への参加をボイコットした因縁の場所。そして今はサッカー日本代表のエース、本田圭佑さんが所属するチームの本拠地としてなじみ深い場所です。
 マラソンはその競技場を発着し、モスクワ川沿い5kmのコースをほぼ4往復します。選手は何度も同じ景色を眺め単調に感じるかもしれませんが、コースには観光名所が詰まっているのです。荘厳なピョートル大帝記念碑、金色の屋根と白壁が美しい救世主キリスト聖堂、そして赤の広場、クレムリン等々。現地を下見したTV局のスタッフは「道は平たんで走り易い。でも冬が厳しいせいか、路面は硬い印象だった」と話しました。
 男子は公務員ランナーの川内優輝さんが代表に選ばれ、実業団の選手たちは負けられないと刺激を受けています。女子は木ア良子さん(ダイハツ)、野口みずきさん(シスメックス)、福士加代子さん(ワコール)の3人。今、一番強いのは木アさんでしょう。そして興味深いのは福士さんが願い出て、野口さんと本番直前まで合同合宿をしていることです。頂点を極めて9年間、故障と戦いながらまた世界の舞台に帰ってきた野口さん。トラックの女王の座からマラソンに転向し、失敗を何度も経験し代表の座を得た福士さん。共に苦労人であるため自分のエゴを捨てて、日本の女子マラソン復活を目指して戦おうとしているのです。その練習の迫力たるや凄いと聞きました。私も二人が合宿をするスイス・サンモリッツに向かいます。次回はその様子をお伝えします。

(共同通信/2013年7月1日配信)

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