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おしゃべり散歩道2014

温かい家族に囲まれて

 この春、名門名古屋大学を卒業し、日本郵政グループ女子陸上部の選手として第一歩を踏み出す鈴木亜由子さん。大学時代にはユニバーシアード1万mで優勝した実力者。まさに文武両道の選手です。3月30日、亜由子さんの故郷・豊橋市で第5回穂の国豊橋ハーフマラソンが開催されました。ゲストランナーとして参加した私ですが、その日に東京に旅立つという彼女が、背中に「とよはし」と入った赤いジャージ姿で現れ、ゴールする選手を一人一人出迎える姿に感動しました。そして市長の佐原光一さんは「子どもの頃から知ってるんですよ」と嬉しそうに話し、大会を支えるサーラグループ社長の神野吾郎さんも「亜由子ちゃんが小学生の時に、7分間バスケのシュート練習をミスなく行う集中力に驚いきましたよ」と。皆さんが彼女のことを妹や娘のように見守っているのです。
 大会後に「増田さん、祖母が作る五平餅を食べに来てください」と亜由子さん。競技場から徒歩5分の所にある実家はお米屋さんで、77歳になるおばあちゃんが冬の間だけ五平餅を作っています。遠慮なく伺うと、「よー来てくれました」と体の引き締まったお父さんが出迎えて下さり、「さーさーさー」と言われて応接間にあがると亜由子さんの賞状や写真が壁いっぱいに。「この丸亀の全国大会で初めて亜由子は増田さんに会ったんですよね。でも転んじゃって」とお母さん。お兄さん夫婦におじいちゃんおばあちゃんも加わり、おばあちゃんが味噌から作った五平餅を頂きながら、賑やかな時間のなんと楽しかったことでしょう。炊き立てのご飯のような温かな家族が、誰からも愛される亜由子さんを育んでいるんだなと感じました。

(共同通信/2014年3月31日配信)

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