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おしゃべり散歩道2014

一流選手の経験生かす

 4月13日に栃木県小山市で開催された「おやま思川ざくらマラソン大会」にゲストランナーとして参加。会場となった小山総合公園では思川桜が満開で、走る人の傍まで手を伸ばして応援してくれました。思川桜は花片が10枚ある美しい桜。「今年は萩野選手に拍手を贈っているように咲いたね」と大久保寿夫市長。丁度、競泳の日本選手権で小山市出身の萩野公介選手が五冠を達成した日でした。大会運営に携わる人の中には、小学生時代の萩野選手を知っている人もいて「萩野君は市の駅伝で1100mを2分台で走って、皆驚いたんですよ。礼儀正しくていい子だった」と嬉しそうに話しました。
 そして開会式で私のプロフィールを爽やかに紹介してくれたのが、 押田奈津子さん(旧姓:土井)だったので、ビックリしました。彼女はバンクーバー五輪スノーボードクロス日本代表です。出身は札幌ですが、現役時代に支えてくれたトレーナーが小山市の方。五輪後に大久保市長へ表敬訪問に行き、今後のことを聞かれ迷っていることを話すと、「うちで働いて競技する子ども達に夢を与えてください」と市長から言われたそうです。それから4年間は生涯スポーツ課に任期付採用でしたが、この春試験に合格し正規の採用に。「私のようなマイナー競技出身者は引退後の仕事に困りますが、本当に有り難いです」と押田さん。この日の仕事ぶりも司会に運営に子ども達のまとめ役にと、笑顔で活発に動きまわっていました。「市民の皆さんがスポーツに親しめるよう、色々なスポーツ教室などを企画していきたいです」と押田さん。トップアスリートの経験を生かす、素晴らしい小山市の取り組みに感銘を受けました。

(共同通信/2014年4月14日配信)

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