双子同士が良くライバル
男女が混合でタスキを渡す世界でも珍しい国際千葉駅伝が11月24日に開催されました。日本は5年振りの優勝。1区は村山謙太さん(駒澤大学)、2区鈴木亜由子さん(日本郵政グループ)、3区村山紘太さん(城西大学)、4区尾西美咲さん(積水化学)、5区大石港与さん(トヨタ自動車)、6区萩原歩美さん(ユニクロ)。ケニアに勝ったことは個々の今後の自信につながるでしょう。
ところで13チームが出場した中、双子のアスリートが多いことに驚きました。日本代表は村山謙太さんと紘太さん、ニュージーランドはロバートソン兄弟、ロシアのルイバコフ兄弟。なんとエストニアには三つ子のリュイク三姉妹も。「弟はケニア在住で、僕はエチオピアに住んで練習している。同じ大会を走れるのは嬉しい」と話したジェイク・ロバートソンさん。同じアフリカでなぜ離れて暮らしているのかと尋ねると「それぞれの彼女がケニア人とエチオピア人だからさ」と。
日本の村山兄弟も「一番仲がいい関係であり、気になる関係です」と話します。双子ならではと思うこともあるそうで、「全日本大学駅伝の1区で直接対決して、並んで走っていたら、同時に後ろを振り向いていました」と二人で苦笑。高校生までずっと同じチームでしたが、違った環境で練習をしてみようと別々の大学に進んだのです。そして来春の卒業後は再び合流し、揃って旭化成に入社。「宗さん兄弟のように一般の人にも知られるようになりたい」と目を輝かせました。
村山兄弟がお互いを「理解し尊敬し合えるライバル」と話すように、双子は厳しい競技に打ち込む中で、共に刺激し合いながら高め合えるという最高の間柄なのでしょう。
(共同通信/2014年12月1日配信)
|