魅力伝える八木沼さん
東京スカイツリーの足元にあるスタジオでラジオ番組に出演。パーソナリティを務めるのはプロフィギュアスケーターの八木沼純子さんです。八木沼さんは今、解説などでも活躍していますが、彼女が中学生の時に実業団選手だった私は同じ鍼灸院に通っていました。カーテン越しに「ハキハキと話す利発な中学生」という印象だったのです。覚えているかなぁと思ってお会いすると「原宿の鍼灸院以来ですね」と八木沼さんはにっこり。透き通るような色白の肌が美しい人です。お互いにおよそ四半世紀振りの再会を喜びました。
「増田さんは選手情報が豊富ですごいですね」「2時間半もあるからね。フィギュアは長くても4分ちょっとだから、あまり話せないでしょ」「技術的なことだけですね。音楽もあるので、その邪魔をしないように心掛けています」と、最初から話が弾みました。
何といっても聞きたかったことは、羽生結弦さんのすごさです。金メダルを獲ったことを忘れてしまっているかのように、ずっと攻めの姿勢。偉大なるチャレンジャーです。「羽生さんは、五輪では4回転を成功していないのです。そして今でも6種類ある4回転ジャンプのうちトウループとサルコウの2種類しか跳んでいません」と分かり易く説明してくれました。「自分に満足していないので、まだまだ成長し続けると思います」と話す八木沼さんの日本語はきれいです。私がくだけた感じで話しても、決してお友達言葉にならない凛とした姿勢があります。総理大臣を二度務めた松方正義さんの玄孫ですが、そんな血筋もあるのかもしれません。これからも様々なスポーツの魅力を分かり易く伝えてくれるでしょう。
(共同通信/2016年1月18日配信)
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