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おしゃべり散歩道2017

中学生の快走に胸熱く

 蕗の薹が顔を出し始めた2月5日、調布市の味の素スタジアムで第8回東京駅伝が開催されました。この駅伝は中学2年生が対象の区市町対抗駅伝。東京都が他の道府県に比べて子ども達の体力が劣ることを改善したいと、2010年から始まりました。この日、私はケーブルテレビで生中継の解説を。東京23区26市1町から男女それぞれ21人(補欠も入れて)が選ばれ、選手総勢2100人がグランドを彩る姿はまるで春の花壇のようでした。
 午前中に女子の部(30km・16区間)、午後から男子の部(42.195km・17区間)が。陸上部だけではなく、バスケットボール部やサッカー部などからも選抜されています。中には書道部やパソコン部、将棋部所属の代表選手もいて、皆待っている人の元へ必死でタスキを届けようとがむしゃらです。違う部活、違う学校の生徒がたすきと共に友情をつなぐ姿に胸が熱くなりました。そして順位を競うだけではなく、過去最高記録を更新したチームに特別賞が授与されるので、生徒数が少ない自治体も、先輩方のタイムを目標に頑張れるのです。
 勝負は足立区、八王子市、町田市、江戸川区などが上位争いをし、男女共にアンカーにエースを置いて大逆転をした江戸川区が優勝。女子の三輪南菜子さん(篠崎第二中)と男子の中西洸貴さん(松江第五中)の走りは見事でした。そして50チーム中、女子18チーム男子19チームが特別賞を受賞。着実に東京はレベルアップしています。
 第1回大会、町田市代表で走った中2の関根花観さん(町田市立金井中)は、それから6年後、リオデジャネイロ五輪女子1万mに日本代表で出場。関根さんに続く選手がこれからどんどん誕生するでしょう。

(共同通信/2017年2月6日配信)

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