運動への参加率競う
毎年5月の最終水曜日に行われている「チャレンジデー」。笹川スポーツ財団が主催するもので、運動の習慣化や健康増進、地域活性化を目的とした住民総参加型のスポーツイベントです。人口規模がほぼ同じ自治体間で、午前0時から午後9時までの間に、15分以上継続して運動を行った住民の参加率を競います。
私の故郷、いすみ市も一昨年に続いて2回目の参加。前回は参加率が約20%と低調でした。それで、今年は何とかしなきゃ!と私は市内4か所を周り、皆さんと一緒に汗を流しました。農業を営む父も誘いましたが「草刈りしてればいい運動になるよ」と父。イベントには不参加でしたが、草刈やゴミ拾いも確かに運動になるので、参加者にカウントされたのです。
朝、子どもたちの陸上教室に参加。その後、午前中の会場では元体育教師の73歳の女性が、地元のゆるキャラである「いすみん」と一緒に踊るダンスを指導してくれました。とてもそのお歳には見えない、先生のきびきびとした動きをお手本に婦人会の皆さんが楽しそうにダンス。そして午後は、ペアダンスという簡単な社交ダンスのような運動。女性と男性が手をつなぐ場面では「なんかはっずかしいな」と70歳の男性が照れる声が。会場はずっと笑いに包まれていました。最後の会場では、太極拳。先生の動きに合わせて、体を伸ばしながら息をゆっくり吐いたり吸ったり。太っている人も痩せている人も一生懸命に行う姿が微笑ましかったです。
さて、今年の参加率は31.3%と前回よりも10%ほどアップ。対戦相手の奄美市は56%で、いすみ市は惨敗でした。でもこんな風に、仲間と楽しみながら自然に運動習慣が出来ればステキです。
(共同通信/2017年6月5日配信)
|