2020年五輪教育
銀座のど真ん中にある中央区立泰明小学校は、島崎藤村などを輩出している小学校。東京都のオリンピック・パラリンピック教育重点校にもなっています。重点校には都内で100校が指定され、ボランティアマインドの醸成、障害者理解の促進、スポーツ志向の普及・拡大、日本人としての自覚と誇りの涵養、豊かな国際感覚の醸成と、5つの取り組みが行われています。
選手村が置かれる中央区ではオリンピック、パラリンピック教育実践校を指定し、先日、各校の推進担当者が泰明小学校で意見交換会を。私も講師として参加し、皆さんのお話しを伺う機会に恵まれたのです。先生方は、子ども達にこのチャンスに何かを得てもらおうと一生懸命でした。
国際交流を目指し、中央幼稚園では日本在住のタンザニアの人のお話を聞いて文化を学び、逆に常盤小学校ではオーストラリアの中学生に日本文化を英語で紹介。「交流の中で子ども達の視野が広がり、目がどんどん輝いていく」と、常盤小の先生は嬉しそうに話してくれました。また、ハートフル学習と銘打って、晴海中学校ではボッチャの日本代表選手を招いて競技を体験するなど活発です。これらの活動の全てが子ども達にとって、有形無形のレガシーとなることでしょう。
選手村のすぐそばにある豊海小学校が、大会期間中にブラジルの活動拠点になることが決まりました。選手が家族等と触れ合う憩いの場になったり、ウォームアップ、クールダウン等のトレーニングを行ったりする場として利用されることになります。豊海小の児童たちは「ボンヂーア」(おはよう)「オブリガード」(ありがとう)など、たくさんのポルトガル語を覚えるでしょう。
(共同通信/2017年7月14日配信)
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