パラ陸上を大歓迎
高松市で9月1日、2日と第29回日本パラ陸上競技選手権大会が開催されました。その前日の記者会見に行くと、壁に様々な表情の顔が描かれた大きな絵が。個性的で色合いも芸術的。市内の園児たちが力を合わせて描いてくれたそうですが、手作りの温かな歓迎に、出席した佐藤友祈さん(T 52、400m、1500m世界記録保持者)ら四人の選手も喜んでいました。
市内では大会をPRするラッピング電車が走り、駅や空港にもポスターが貼られ歓迎ムード一色です。またバリヤフリーマップを事前に作り、会場へのアクセス方法や飲食店の情報などを掲載して選手達を喜ばせてくれたのです。市長の大西秀人さんにお礼を言うと「リオパラリンピックでの選手の活躍に感動し、せっかく日本一決定戦がうちにくるのだから全力でやろうと話しました」と。大西さんは高松市の魅力を「海園、田園、人間都市」と言っているので、より人間に温かい眼差しを向けているのだと感じました。
そして大会当日、会場となった屋島レクザムスフィールドは昨年4月に改装したばかりで、バリヤフリー化が進んでいます。トラックのブルーは、瀬戸内海の海の色をイメージし、バックスタンドの後ろには台形の屋島が優しい表情で見守っていました。屋島は源平合戦の古戦場、天下分け目の戦いがあった所での日本一決定戦!観客席も多く、初日2650人、2日目3050人と過去最高を記録。様々な環境に恵まれる中で、選手たちは全力を尽くし、アジア新記録を2、日本新記録を15マークすることが出来たのです。10月のアジアパラ、2年後の東京パラリンピックに向け弾みがつきました。これも支えてくださる皆さんのお陰です。
(共同通信/2018年9月3日配信)
|