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おしゃべり散歩道2018

監督バスの中から

 秋の伊勢路を彩る全日本大学駅伝は、青山学院大学が圧勝。レース前から「2チーム出したいですよ」と話していた原晋監督。選手層の厚さを物語っています。私は今年も監督バスに乗車。50回目となり、コースの区間割りが変わったり、車内の席順がくじ引きになったり。バスは右車線を走り、選手に声を掛けられるよう、主に左側に監督の皆さんが座ります。右側は大会関係者やメディアが。一番後ろの席に原監督。その前に東海の両角速監督、東洋の酒井俊幸監督、駒沢の大八木弘明監督、神奈川の大後栄治監督。原監督の右斜め前に早稲田の相楽豊監督、その前が私という感じです。
 1区2区で日本学連選抜がトップに。今年は選抜チームが強いですねと言うと「各地区の上位2人を選抜する方法に変えましたからね」と大後監督。2区で青学の橋詰大慧さんがいい走りをすると「今シーズン5000mは学生トップだからね」と原監督。解説者が何人もいるようで、最高に贅沢でした。
 私はバスの中で取材したことをたまにテレビでコメントしながら、殆どはツイッターで紹介。例えば、6区でトップを走る東海大の郡司陽大さんが青学に追われる中、両角監督は「郡司は並ばれても離されない粘りがある」と。監督の言葉を伝えながら「郡司選手のお家は栃木県で大きな酪農家。だから心も広いのです」と加えて。
 最多の「いいね」を獲得したのは、7区に入りバスの中でお弁当が配られた時。接戦で「胃が痛いな〜」と言いながらも原監督が「食べるのが一番」と、真っ先に卵焼き、それからコロッケを食べたことを紹介した時。駅伝・マラソン中継も、副音声やネットと連動するなど、観戦の仕方が広がっています。

(共同通信/2018年11月5日配信)

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