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おしゃべり散歩道2020

会場で激しい駆け引き

 実家のある千葉県いすみ市は、来年に延期になった東京オリンピックサーフィン会場(一宮町)の隣町です。5月下旬に帰省した時、会場となる釣ケ崎海岸には大会用と思われる仮設の建物が立っていました。そして国道128号線沿いには、最近お洒落なお店が次々に出来ています。明るい雰囲気が漂っていて、いすみ市も恩恵を受けているなと嬉しくなります。
 4年前の2016年、全米サーフィン選手権10歳以下の部で、いすみ市立太東小学校5年生の岩見天獅(てんし)君が優勝しました。地元は「いすみの天使だ」と大騒ぎになり、太田洋市長がニコニコ顔でお米をプレゼントしたことを思い出します。今、天獅君は?と気になっていたら、先日ラジオ番組でご一緒した酒井厚志さん(日本サーフィン連盟理事長)が「天獅君はジュニアのトップでがんばっていますよ!」と教えてくれました。
 そして、サーフィン競技は私が想像していた以上に、駆け引きが必要なことが分かりました。演技は20〜30分の中で何回も行うことが出来、そのうち高得点2回分の合計で勝負が決まります。何度も波に乗る人もいれば、いい波をじっくり待って2〜3回しか乗らない人もいるそうです。どの波に乗るか、相手の得点はどうか、海の中で激しい駆け引きが行われていて、聞けば聞くほど奥が深いと思いました。
 「4日間の試合のために大会期間を8日間とってあり、波が低くて競技ができない時はフェスで盛り上がります」と酒井さん。競技会場に隣接したステージでアーティストがライブを行うのです。この大らかさもステキ!来年は多くの人に千葉の海とサーフィンに触れて欲しいと思います。

(共同通信/2020年5月25日配信)

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