増田明美のホームページ ビデオメッセージへ各種お問い合わせへトップページへ

TOP > おしゃべり散歩道 > 2020年目次 > エッセイ第41回
プロフィール
おしゃべり散歩道
イベント情報
出演予定
執筆活動
リンク集

おしゃべり散歩道2020

練習状況はそれぞれ

 新米が美味しい季節、いよいよ駅伝シーズンも始まります。それに向けて大学や実業団のチームを取材中ですが、今年は新型コロナウィルスの影響が大会にも表れそうです。というのも、4月7日に緊急事態宣言(一部地域)が発令されてからの各チームの練習環境に違いがあるからです。例えば、全日本大学駅伝で昨年優勝した東海大学では、大学のルールを守り、4月と5月は集まって練習することはありませんでした。個人練習の日々だったのです。
 その一方で、ライバルの青山学院大学は5月から6月にかけて、チームで菅平合宿を行っていました。授業がリモートなので、町田の寮から電車通学で人混みに入らずに感染リスクも下げられ「授業を休むことなく、充実した練習ができました」と原監督。大学によって、自由に合宿が出来るかどうかもにも違いがあるようです。
 実業団でも日本郵政グループは合宿所のある武蔵小金井市で個人練習の日々。自社で陸上のトラックと隣接した寮を持つ、第一生命グループや三井住友海上は、通常通り練習を続けることが出来ました。ただ7月のホクレンディスタンスには「金融機関という仕事柄、県を越えての大会には出場しないことを決めました」と三井住友海上の高堰宗マネジャー。
 ダイハツチームは4月の緊急事態宣言前から宮崎で合宿。その後も「大阪に帰らず、合宿を続けてください」と会社から言われ、5月末まで合宿を続けたのです。掃除をしなくてよい、会社にもいかなくて良い生活に「気持ちの緩さがでたのでしょう。ホクレンディスタンスは良い成績を残せませんでした」と山中美和子監督。コロナ禍への対応力こそが、今年の駅伝のカギになりそうです。

(共同通信/2020年10月12日配信)

次のエッセイを読む 【2020年の総合目次へ】 前のエッセイを読む


Copyright (C)2001-2021 Kiwaki-Office. All Rights Reserved.
サイト内の画像・文章等の転載・二次利用を禁じます。