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おしゃべり散歩道2010

炬火リレーで満面の笑み

 「今 房総の風となり この一瞬に輝きを」をスローガンに「ゆめ半島ちば国体」が、9月25日に開幕しました。私は総合開会式での炬火リレーの第一走者を任され、早めに会場の千葉マリンスタジアムへ。真っ先に目に飛び込んだのは、会場の真ん中に設置された大きな炬火台。野球場だからこその演出に嬉しくなりました。
 天皇皇后両陛下がお見えになり、式典前演技がスタート。皇后陛下は千葉県をイメージしたかのような菜の花色のスーツとリボンの付いた帽子。会場はその優しさに沸きました。式典前演技の前、運営責任者の宮内晃さんは緊張気味。「過去、現代、未来と3つのシーンに分けて、千葉らしさを出しました」と宮内さん。まずはお囃子や太鼓の響きにのって神輿が登場し、千葉の祭りが球場に再現。次に全国トップレベルの高校生による吹奏楽やマーチングバンド等。最後は若さ溢れる創作ダンス。とても素晴らしく、ほっとする宮内さんの顔が目に浮かびました。
 アレっ?開会式前に千葉県チームが入場口の所に。普通、開催県は一番最後に入場します。すると、入場してくる各県選手団を拍手でお迎えしたのです。そして入場行進する選手団に1塁側のスタンドの観客は、それぞれに47都道府県を応援する横断幕を持ち歓迎。私は胸が熱くなりました。
 「最高の笑顔と心のこもったおもてなしで皆さまをお迎えします」と森田健作知事が爽やかに開会宣言。そんな空気の中、炬火リレーが始まり、私は満面の笑みで観客席や選手団に向けて大きく手を振りながら走りました。静かに炬火を運ぼうと思っていたのですが、会場の空気がそうさせたのです。明るい千葉で選手達が最高の力を発揮出来ますように。

(共同通信/2010年9月27日配信)

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