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おしゃべり散歩道2012

みんなで走ろう

 車中の助手席から見上げると空いっぱいのうろこ雲。心が弾み、遠足気分で青梅市へ向かいました。毎年青梅佐藤財団の主催で親子スポーツ教室が開かれ、指導しています。園児や小学校低学年が中心で参加者は50組ほど。お父さんお母さんが若く、「35歳です」なんて聞くと私自身が着実に歳を取っていることに気付かされます。
 会場を提供して下さったのは青梅市立今井小学校。コ長校長先生自らが青梅マラソン(30キロ)を何度も完走していらっしゃり、来年2月の大会にも出場するとのこと。若い先生方も全員参加します。スポーツ教室の前に先生方に「腕で走るという意識も持ってくださいね」とアドバイス。一番スムーズに腕が振れていたのが音楽担当の男性教諭だったのが意外でした。肩の可動域が大きくて柔らかく、伺うと「金管楽器やバイオリン演奏のために行っているヨガのおかげでしょうか」と。
 さて、子ども達と一緒にジョギングすると皆速くてびっくり!ただ直したほうがよい2種類の腕振りを見つけました。それは肘を体につけたまま前腕だけ振り、後ろで肘が伸びている子。また肩から腕は振れているものの、並行でなく、体の前でバツを描くように振る子。正しい腕振りは、肩の力を抜いて肘を後ろに引くように前後に並行に振ることです。これが出来れば、上半身と下半身は連動しているので脚が動き易くなるのです。私があまりに腕振りばかりを教えるので、一人の女の子が「走る時になんで腕を振るのですか?」と素直な質問を。一緒に胸の前で腕組みをして走ると「やっぱり走りにくいです」と女の子はニッコリ。みんなが走ることを好きになって欲しいと願うスポーツの秋です。

(共同通信/2012年10月15日配信)

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