 アクアラインの風に
微風に乗って甘い金木犀の香りが漂った10月21日、ちばアクアラインマラソンが開催されました。スタート地点となった木更津市の潮浜公園には青空の下、約1万4000人のランナーが並び、圧巻の風景。私は壇上で小出義雄さんや千葉真子さんと応援。「ようやく最後尾が来たよ。こりゃすごい」と小出さんも興奮気味。ハロウィンの仮装をする人や千葉県のマスコット・チーバくんの被り物のランナーが「小出監督〜！」と駆け寄ってきました。「みんな楽しそうでいいねぇ」と小出さん。
ランナーが戻ってくるまでの時間、私は小出さんと一緒にゴールの木更津市役所付近で千葉県の特産品ブースを見学しました。タコめしや落花生等々が並び、応援で来た人達も大満足の様子。それに加えて県内の様々な高校による吹奏楽の演奏が会場を盛り上げてくれたのです。
そんな中、真っ先にゴールしたのは川内優輝さん（埼玉県庁）。起伏の多いコースで気温25度を超える暑さの中、2時間17分台でゴールイン。「暑くなければ10分速いよ」と小出さんが川内さんに声をかけると、酸素を吸入しながら川内さんは「ありがとうございます。最後の坂がキツくて手まで痺れてきました」と。川内さんがゴールしてから次の選手がなかなか見えません。すると「海でアサリでも獲ってるんじゃないか」と小出さん。その後私は今か今かと夫のゴールを待ちました。制限時間は6時間。5時間45分でゴールした夫は笑顔満開。沿道に子ども達や地域挙げての応援が多かったことや、35キロ付近の給食所で牛乳、きゅうり、ミニトマトなど千葉の産物にお腹いっぱいになったことを嬉しそうに話しました。千葉の魅力が満載の大会でした。
（共同通信／2012年10月22日配信）
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