リニューアルされた競技場で
ドラマ「陸王」の舞台となった愛知県豊橋市。3月25日、ドラマにも登場した路面電車を眺めながら、およそ5000人のランナーが走りました。桜満開、快晴の中「第9回穂の国豊橋ハーフマラソン」が開催され、私はゲストランナーとして参加。会場の陸上競技場はこの日がリニューアルオープンで、大会前にお祝いのテープカットが行われたのです。
そこに、豊橋市にゆかりのオリンピアン3人登場したので、会場は沸きました。船井照夫さん(64年東京、1万m)、岩水嘉孝さん(04アテネ、08北京、3000m障害)、鈴木亜由子さん(12年リオ5000m)。3人共に競技場の美しさを讃えました。外観は木材を使用した和の装い。ブルートラックの外周には足に優しいウッドチップが敷かれたクロカンコースが。そしてトレーニングルームに最新のマシンが沢山並んでいます。「故郷に帰ったら、ここで一日練習ができます」と、亜由子さんもにっこり。スタート前からランナー達の気持ちも華やいだでしょう。豊橋から多くのオリンピアンが輩出されるのは、地域に根付いた陸上クラブでのジュニア育成の賜物だと思います。
「競技場もリューアル、皆さんも自分リューアルでがんばりましょう」と私は挨拶し、5年ぶりにハーフマラソンに挑戦。「増田さん、大丈夫ですか?」と、亜由子さんに心配されましたが、太った自分からリューアルしたかったのです。どうにか2時間15分で走りました。その間、亜由子さんはずっと、ゴール手前でハイタッチ。気さくな秀才ランナーにファンは多く、「がんばってね」と声をかけられていました。その後、亜由子さんの家でおばあちゃんの五平餅を頂き、春爛漫の一日でした。
(共同通信/2018年3月26日配信)
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