盛り上がったパラ陸上
水と緑と詩の街(萩原朔太郎さんの故郷)前橋市で、7月7日、8日と2018ジャパンパラ陸上競技大会が開催されました。私はこれまで大会に取材で足を運んでいましたが、この度、日本パラ陸上競技連盟の会長に就任(選手の応援団長になろうと思って)。今回は会長としての初仕事です。先ず、世界記録を持った選手も何人か来ているので、観客が入っているかどうか気になりました。正田醤油スタジアム群馬に着き、ドキドキしながら観客席をみると…、おーっ、ホームスタンド側はいっぱい!聞けば、スポンサー企業の方々が家族連れで応援に。地元の中学生、高校生達もたくさんいて、嬉しくてスタンドの皆さんに挨拶に行きました。
「観客が多いですね」と日本障がい者スポーツ協会会長の鳥原光憲さんに話すと「今、学校、企業、地域がそれぞれにパラスポーツの魅力を知ろうと一生懸命です」と。2020年へ向かうこの動きが心のバリヤフリーになると話してくれました。
そんな中、日本新記録も誕生。砲丸投げの萩本昇さんは、兵庫県明石市から車で14時間かけて前橋に到着。豪雨の影響もあり途中四カ所で通行止めにあい、回り道も。でもリオパラリンピック金メダリストのコロンビアの選手から、練習中にアドバイスを貰ったそうです。「お陰でコツをつかみましたよ」と嬉しそうでした。
そして最後の種目でドイツのレーム選手が走り幅跳びで自らの世界記録を更新。「調子も良かったが、観客の声援が力になった。前橋ありがとう」と。競技終了後も多くの子どもたちにサインするなど大サービス。やはり選手にとって観客の力は大きいと感じました。これからも、がんばらなくちゃ!
(共同通信/2018年7月9日配信)
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