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おしゃべり散歩道2002

サービス精神旺盛な方

 日本のプロ野球も開幕から米大リーグに負けないくらい面白い。先日、NHKの「長嶋茂雄さんとの討論番組」(4月29日放送)に出演し、松平定知さん(アナウンサー)の司会で、スポーツジャーナリストのマーティー・キーナートさんや落語家のヨネスケ師匠、中村大伸さん(アトランタ五輪の野球日本代表主将)とご一緒し、楽しい時間を過ごすことができました。
 長嶋さんはライトブルーの鮮やかなスーツ姿で登場。2時間近くの収録中、ずっと笑みを絶やしませんでした。私たちの質問に答える時も、必ず「○○さん」と、言ってくださるところなど、想像していた通り! 優しくてサービス精神も旺盛な方です。
 「少年たちにはキャッチボールは長くやりなさいって言うんです。ミットに入るポーン、という音で心と心の会話ができる。キャッチボールは心と心の会話なんですよ」と長嶋さん。
 少年たちが夢を追いかけられるような環境づくりが、これからますます大切なようです。そして「みんな同じ野球ファミリーという意識をもってほしい」と。ただ、プロ経験者は一定期間を置かないと、高校で教えられないなど、いろんな垣根があるのです。
 「もったいない!」と思いました。少年たちにとってプロで活躍した選手は魔法の手。自分が尊敬するあこがれの選手に声をかけられ、触れ合えることほど、彼らの目を輝かせるものはないと思うからです。
 日本のプロ野球を離れ多くの選手が大リーグを目指す現状についてどう思うかなど、長嶋さんにとって答えにくい質問もいくつか出ました。それにもギリギリのところまで丁寧に答えてくださっているのが印象的でした。番組を楽しみにしてくださいね。

(共同通信/2002年4月5日配信)

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