祝福浴びた"初走り"
静岡県浜松市は今年7月、近隣の11市町村と合併し、新しい浜松市としてスタートします。先日、その記念大会「第1回浜松シティーマラソン」が開かれました。ゲストランナーとして招かれた私は、10キロの部に参加。春のような穏やかな陽気の中、結婚後の「初走り」でした。
80万人新都市の誕生と私の結婚、2つの「おめでとう」コール。沿道から祝福の嵐を浴びて走った幸せを、忘れることはできません。温かい声援に、あらためて人生とマラソンは似ているんだな、と感じました。
「増田さん、これからは独走は駄目だよ」「(41歳の私に)人生は折り返しからが面白いぞ」…。走りながら、くすっと笑ってしまうことが多かったのです。
そういえば以前、作家の落合恵子さんから頂いたお便りに「人は誰もが"自分という人生の豊かで孤独なランナー"です」という言葉があったのを思い出しました。
さて、出会いから4カ月での私たちのスピード結婚を心配する友人もいます。「ラストスパートで勝ったね」(これまで負け犬組だったから?)と言う人も。でも正直、夫と出会って「気が合う」って、こういうことなんだと思いました。
私はすごくマイペースな人間ですが、一歩外に出れば人に気を使うタイプです。だから結婚しないで1人でいる方が合っているのだと、ずっと思ってきました。それが「2人でいる方が自然」な人に出会ってしまったのです。(ノロケてごめんなさい)
これからは、夫と給水を渡しっこしながら並走の人生。2人を道をかみしめて歩んでいきたいと思います。
(共同通信/2005年2月16日配信)
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