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おしゃべり散歩道2005

ソーラン祭りで乱舞

 小ぬか雨降る札幌大通り公園。第14回Yosakoiソーラン祭りの日、花壇を彩る花々に混じり、艶やかな鮮やかな人の花が咲き乱れました。「いつか参加したい」と願っていた私の夢は実現。JR北海道チームに混じって踊り、飛び切り楽しい時間を過ごすことが出来たのです。JR北海道の方々とは私が毎年ゲストでお招きを頂く“美瑛ヘルシーマラソン”でご一緒し、以前からこのお祭りにお誘いを頂いていました。
 さて、私たちのチームは旅行客が集まり編成したもの。はちまきにも“旅人出没中”と書いてあります。たった1時間の練習で本番。衣裳はコンサドーレ札幌のユニフォームと同じ色の赤と黒、日本ハムファイターズの白と青のリバーシブルです。
 練習中から「行け行け、ファイターズ」とバットを振る格好や、ソーラン節に乗せて網を引く動作、みんなで汗をびっしょりかきながら、旅先で初めて顔を合わせたのに、旧知の仲のような親しさが込上げてくるのが不思議でした。また地域のスポーツを声援する郷土愛が心地よく、いつも間にかコンサドーレとファイターズを心から応援している自分に気づいたのです。
 本番です。大通り北を西に向かってパレード。「笑顔でいきましょう」という掛け声のあと、私たち即席チームは一曲4分を5箇所で踊りました。桟敷席から拍手をもらうと気持ちがどんどんノッてきて、アクションも大きくなります。観ていた人が「踊りは揃っていなかったけど、みんなが笑顔だったのがよかった」と。私よりひと回り年上の女性たちの体の柔軟性やジャンプ力のすごさにも驚きました。スポーツは体力をつけるという目的で行うよりも、こうして踊ることを心から楽しみながら夢中になることで自然と体力がついてくる、これが理想だと感じました。
 また、楽しく体を動かすことは人と人とを短時間で結びつけるコミュニケーション力があるなと思ったのです。来年も参加したいYosakoiソーラン祭りでした。

(共同通信/2005年6月15日配信)

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