増田明美のホームページ ビデオメッセージへ各種お問い合わせへトップページへ

TOP > おしゃべり散歩道 > 2005年目次 > エッセイ第40回
プロフィール
おしゃべり散歩道
イベント情報
出演予定
執筆活動
リンク集

おしゃべり散歩道2005

運動会前に質問殺到

 天高く空気の澄み渡るスポーツの秋。先日TBSラジオの「全国子ども電話相談室」に出演しました。運動会直前ということもあり、子供たちから走ることへのたくさんの質問が届いたのです。どれも素直でストレートなものばかり。答えながら私は一生懸命に走る彼(女)らの姿を想像して口元が緩みっ放しでした。
 「走ってすぐにお腹が痛くなっちゃうのはどうしてですか?」(小1の女の子)『走り始めはね、血液が手や足にいっぱい行っちゃうから、お腹にまわり難くなっちゃうの。だからお腹が痛くなんだよ。痛くならないようにするために、走る前に軽く走っておいて(ウォーミングアップ)血液が体全体に流れるように準備しておくといいね。』
 「速く走るためにはどうしたらいいですか?」(小5の男の子)『大切なことが二つあります。一つは腕を大きく振ること。もう一つは足を振り下ろしたら、そんなに大きく蹴らないですぐに足を前に持っていくことです。オリンピックなどで活躍するアメリカの100m走の選手たちは、足が着いてからあまり蹴っていないんだよ。バーンと着いたらスーッと足が前に出るのが理想的。』
 「走っている時の呼吸はどうしたらいいですか?」(小4の男の子)『昔はね、よく“吸って吸って吐いて吐いて”と2回づつの呼吸法を習ったんだけど、あまり意識しないほうがいいね。何回吸って何回吐くと意識すると動きが堅くなっちゃうもの。大切なことは自分のリズムに合った呼吸をすること。自然にそうしていると“吸って吸って吐く”二回吸って一回吐く、のリズムに多くの人がなっているみたいだよ。ただ大事な事は“苦しくなったら息をゆっくり吐く”こと。吐くと自然に吸えるからね。』
 と、こんな具合でした。でもこれらの質問、子供だけではなく運動会に久しぶりに走るお父さんやお母さんにも役立つかもしれませんね。

 がんばった ビリの我が子に 栗ごはん

(共同通信/2005年10月7日配信)

次のエッセイを読む 【2005年の総合目次へ】 前のエッセイを読む


Copyright (C)2001-2021 Kiwaki-Office. All Rights Reserved.
サイト内の画像・文章等の転載・二次利用を禁じます。