オリンピアンとパラリンピアン
五輪に出場した女性アスリートで作る組織「TOL」(トータル・オリンピック・レディース)主催で、先日「もっとスポーツ!もっと夢!」と題したイベントが東京で開催されました。ゲストが豪華絢爛。バンクーバー五輪で活躍した浅田真央さんや岡崎朋美さんをはじめ、清水宏保さんや末讀慎吾さんのオリンピアン。そしてパラリンピックで活躍した河合純一さん(水泳)、佐藤真海さん(幅跳び)、太田渉子さん(ノルディックスキー)、上原大祐さん(アイススレッジホッケー)の4人が登壇したのです。TOL会長の橋本聖子さんは「オリンピックとパラリンピックの経験者が力を合わせて社会貢献できるような環境を作りたい」とご挨拶。その後、山口香さん(柔道)の楽しい司会のもと、トークが弾みました。そして、集まった大勢の子ども達のために、白井貴子さんや中田久美さん等の元五輪バレー選手も参加したシッティグバレー等4種目で競技体験が。こちらも豪華。
トークの中で末讀さんは「日本人は体格的に短距離は不利だと言われる常識を覆したいと思ってやっています」と話すと、「私もそう。年齢的なピークのことを言われますが、一般的な考えを覆したいという気持ちがあります」と岡崎さん。それを受け河合さんは「皆、自分が決めた限界で諦めてしまうんですよね」と。「皆さんの話を聞いて、今日はとても勉強になりました」と真央ちゃんがニッコリ。
種目、オリンピアンとパラリンピアンの垣根を越え、共感し合う言葉が心に染み込みました。その感動を直接、橋本さんに伝えると、「将来はパラリンピアンも一緒になった“TOPL”にしたいと思っています」と熱く語ってくれました。
(共同通信/2010年5月31日配信)
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