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おしゃべり散歩道2010

閉会式にミッキーたち

 柿の葉が一枚二枚と色付き始めた10月25日、第10回全国障害者スポーツ大会「ゆめ半島千葉大会」の閉会式が行われました。会場となった千葉市の幕張メッセへ行くと、広い展示場の両端に観客席が作られ、中央に選手達が座る椅子の列が2m近い間隔を空けて並んでいました。
 閉会式前、千葉県社会福祉協議会へ車椅子8台の贈呈が。これは開催地となった市の小中学校と県内の特別支援学校合わせて117校が中心となりアルミ缶を収集して実現したものです。スクリーンには子ども達がアルミ缶を洗ったりつぶしたりする映像が流され、地道なその活動が舞台に並ぶ車椅子に形となって表れたのです。代表して目録を手渡した公津の森小学校の川又康平くんの顔も誇らしげ。このような心温かい大会への参加は素晴らしいと感じました。
 会場に音楽が流れ、各選手団が入場。柔らかな音色は全国トップクラスの実力を持つ習志野高校と柏高校の吹奏楽部の演奏です。流山市で育ったサンプラザ中野くんが歌い大ヒットとなった「ランナー」、御宿町の海岸がモチーフといわれる「月の砂漠」、「里の秋」「ふるさと」等々、優しい音色が選手達を包みました。
 そして「ファイナルフェスティバル」。何が始まるのだろうと思っていたら、何と千葉県浦安市にある東京ディズニーリゾートからミッキーマウスをはじめディズニーの仲間たちが大勢やってきたのです。突然の訪問者に選手達は大喜び。ミッキーたちはサービス精神旺盛で、会場中央の選手達の列の間を走り回り、選手と握手したり、一緒に踊ったり。列に間隔が空いていたのはそのためでした。温かいおもてなしの心が細部に感じられた閉会式に幸せを感じました。

(共同通信/2010年11月1日配信)

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