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おしゃべり散歩道2010

故郷を4500人が走る

 嬉し涙、悔し涙、さまざまな涙が混ざり合った「いすみ健康マラソン」。私の故郷で開催し、3回目の今年は12月4日(小学生)、5日(中学、高校、一般)と2日間に分けて行いました。両日とも青空が広がり、参加者は総勢4500人。会場最寄りの長者町駅がこの日だけは原宿のように賑わい、来年には改築されることに。小学生の部では、いつもはいすみ市で負け知らずの児童が、千葉県各地はもとより関東一円から参加した俊足の児童たちにコテンパンにやられます。1年生から3年生は1.5km、4年生から6年生までは2km。ラスト600mの直線は両側が田んぼで、あぜ道から地元の子への声援がいっぱい。それなのに都会から来た陸上クラブ選手の次元の違うスピードについていけず、ゴール後に大泣きする姿も。「子どもの頃から喜びも悔しさも経験出来る、こんな舞台が大事なんですよね」と特別ゲストで来て下さった弘山晴美さん(資生堂)はしみじみと話しました。
 翌日、5kmの部で男女合わせてトップでゴールしたのはゲストランナーの吉田香織さん(アミノバイタルAC)。中学生、高校生、地元の人も疾風のような走りを間近で見てビックリ仰天していました。ハーフの部に毎年恒例で私の夫が「増田明美の夫」のナンバーカードで参加。3回目になり、沿道の応援がバラエティ豊かになってきたことを感じたそうです。1回目は「がんばれ」の掛け声と拍手だけだったのが、手作りの旗を振ったり、ハイタッチをする子どもがいたり。自宅の前で勝手に給水、給食をふるまってくれる応援まで。ランナーだけでなく、応援する側も楽しめるマラソン大会になってきたようです。
“ふるさとに 快の足音 冬田道” 

(共同通信/2010年12月6日配信)

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