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おしゃべり散歩道2013

しっかり自己管理を

 尼崎市はプロ野球の村山実さんや江夏豊さん、F1レーサーの小林可夢偉さんなど、偉大なスポーツ選手を生んだ場所。そしてお医者様もスポーツ医が地域の健康づくりに奮闘しています。2月2日に尼崎市スポーツ医会設立20周年記念のシンポジウムにお招きを受け、その活動ぶりを知りました。スポーツ医とは内科医や整形外科医などが25科目の講習会を受講し、健康やスポーツに関する専門知識を習得した医師のこと。
 「昨年の尼崎市民マラソンで60代のランナーがレース中に倒れたんですわ。連絡が入り駆けつけAED(自動体外式除細動器)と心臓マッサージしました」と話すのはスポーツ医の朝田真司さん。そのランナーは無事蘇生し、病院に搬送する頃には迎えに来た友人と午後の競馬のレースの話をしていたそうです。
 今、各地で市民マラソンが人気。制限時間が延び、練習せずに参加する人や体調不良で走る人も少なくありません。万一に備えてスポーツ医の皆さんが見守ってくれているのです。医会メンバーの新藤高士さんによると全国で05年〜09年で32件の心肺停止患者が発生、昨年は大阪府だけで4件もあったそうです。新藤さんらは神戸マラソンや西宮ハーフマラソンなど近郊のマラソン大会にも救護チームを作って参加されています。「AEDを担いでは走れまへん、自転車にAEDを積んでコースを回ります」と新藤さん。発症からAEDの使用が1分遅れる毎に救命率が7〜10%低下するそうです。
 お休み返上で市民マラソンやスポーツイベントの救護を担当し、私たちを見守って下さるスポーツ医の皆さん、ありがとうございます。私たちも自己管理をしっかりしなければいけません。

(共同通信/2013年2月4日配信)

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