 天馬になりそうな今井さん
2014元日の朝、今年は天馬行空でいこうと初日の出に誓いました。特設スタジオが置かれた群馬県庁の展望室、実業団の日本一を決めるニューイヤー駅伝のゲスト解説で一年がスタートです。今回は瀬古利彦さんが初出場のＤｅＮＡの総監督で出場されるため、宗茂さん（旭化成陸上部顧問）とご一緒することに。宗さんは私が選手の頃にマラソンの楽しさを教えて下さった方です。番組開始前「一緒の解説は初めてだな」と笑顔の宗さん。
下馬評ではコニカミノルタとトヨタ自動車九州と日清食品グループが三強。昨年2位のトヨタ自動車九州の監督は森下広一さんです。現役時代は旭化成で宗兄弟が指導し、92年のバルセロナ五輪ではマラソンで銀メダルに輝きました。前日、森下さんは「昨年はレース前12位くらいかなと思っていたら2位。この1年間、優勝というプレッシャーを選手達に与えてきました。てっぺん取りますよ」と自信満々。しかし、その話を聞いた宗さんは「森下だったら1年間のプレッシャーに耐えられるけど、今の選手にはどう出るかな」と分析していたのです。
結果はコニカミノルタが連覇し、トヨタ自動車九州は昨年と同じく2位。前半の出遅れが響きました。しかしエースが集う花の4区（22km）で今井正人さんが12人抜きをし追い上げたのです。今井さんは箱根駅伝の5区山登りで活躍した元祖“山の神”。「陸上競技を続ける支えは妻と息子です」と話します。奥さまは元ＲＫＢ毎日放送（福岡）の人気アナウンサーだった麻美さん。目標を持ってがんばる夫を全力で支えたいと思い仕事を辞めました。1歳8ケ月の息子さんの名前は秀馬君。今年は今井さんが天馬になりそうです。
（共同通信／2014年1月6日配信）
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