前夜祭で高校生にエール
真夏の太陽に向かって元気に咲いているのはヒマワリだけではありません。8月1日に開会式が行われ、8月20日まで東京、山梨、千葉、神奈川の1都3県で全国高校総合体育大会(インターハイ)が開かれています。7月31日はその前夜祭があり、冨田洋之さん(体操)、末續慎吾さん(陸上短距離)、栗原恵さん(バレーボール)とトークショーでご一緒しました。会場は協賛社や各都道府県の高体連の役員、指導者約200名の熱気であふれたのです。
栗原さんといえば、可愛らしくてスター性があり、アテネ五輪の頃は大山加奈さんとの「メグカナコンビ」で注目されました。控室で「大変だったでしょ」と聞くと「練習漬けの毎日で、注目されていることを知りませんでした」。立って話す187cmの栗原さんは上から見下ろしていることを気にして、何度も「上からすみません」と頭を下げるのでした。冨田さんはシャイな感じの中にも真面目に台本に目を通している姿勢に、アテネ五輪で団体金メダルを決めた鉄棒の完璧な演技を思い起こさせました。今の高校生のことについて尋ねると「昔とはルールも器具も変わっていて、比較できないんですよ」と意外な答え。隣で末續さんが「それに比べてトラック競技はルールが変わらない。昔の人と記録上で対戦できます」と。
そしてトークショーでは高校生にメッセージを。「インターハイをきっかけに人として成長して欲しい」と冨田さん。栗原さんと末續さんは「思い出を作って」「楽しんで」と。高校時代に基礎をしっかり作った3人だからこそ、その後の五輪につながったのでしょう。心と体は共に成長するので、焦り過ぎてはいけないと感じた日でした。
(共同通信/2014年8月4日配信)
|