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おしゃべり散歩道2014

選手迎える温かさ一番

 ワシントニアパームに見守られる中、まつり宮崎が盛大に開催された8月24日。宮崎市内のホテルでは「みやざき東京オリンピック・パラリンピックおもてなしプロジェクト講演会」が開かれました。冒頭、河野俊嗣県知事が「宮崎は合宿の里として野球やサッカー、陸上など、選手達に喜ばれている。6年後に向けて自治体と民間が更に連携して出来る限りのことをやっていきたい」とスマートな語り口で熱く挨拶。すでに日本国内のトライアスロンとゴルフの競技団体の強化合宿地になっているそうで、よいスタートを切っています。ただその人気に甘えることなく新たな取り組みも。宮崎大学医学部付属病院の協力のもと、合宿で来県する選手がメディカルチェックや動作解析などの検査を低料金で受けられるよう、費用の7割を県が負担しているのです。
 知事の話しの後、日本スポーツツーリズム推進機構事務局長の中山哲郎さんが具体的なデータなどを紹介しながらお話しを。興味深かったのは、ロンドン五輪では選手村で毎日45,000食が提供されていたことです。6年後、東京の選手村に「宮崎デー」を作り、名産の宮崎牛や地鶏、キャビア、数々のフルーツなどを並べてみてはどうだろうと思いました。世界のアスリートたちはその美味しさに驚いて、ミヤザキを心に刻むに違いありません。
 私は宮崎で合宿する陸上の実業団選手たちの話を紹介。「走っていると、車の人がスピードを緩めてくれるのです」と、人の優しさに感動しています。合宿地に求められることは、競技施設や宿舎、交通の便などハードの面の充実はもちろんですが、地元の人が選手たちを迎え入れる温かさが最も大切なのだと思います。

(共同通信/2014年8月25日配信)

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