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おしゃべり散歩道2014

“日本ならでは”を発信

 涼しい風に乗り金木犀の甘い香りが漂った9月26日、「第5回スポーツアカデミー」(笹川スポーツ財団主催)が開催されました。テーマは「東京オリンピック・パラリンピックの開催と東京の未来構想」で、明治大学専門職大学院長の市川宏雄さんが基調講演を。市川さんは世界の都市総合力ランキング(森記念財団)を説明され、長年ニューヨークがトップだったのにロンドン五輪の後の2013年からはロンドンがトップに躍り出ていることを紹介。また米国の放送局ABCは開催国に2000人を送り込み、本番の数年前からその国の文化や観光地など幅広い情報を全世界に発信していることに触れ、「五輪、パラリンピックは日本を世界に知ってもらう最高のチャンスです。“日本ならでは”を考えて発信していくべきだ」と。
 その後のシンポジウムには東京オリンピック・パラリンピック組織委員会副事務総長の布村幸彦さんも加わりました。「組織委員会で今一番言っているのは、五輪とパラリンピックを一体のものにしようということ」と。加えて布村さんは「将来、振り返った時にユニバーサルデザインの街づくりが進んだ、というものになるだろう」と力強く話されました。
 2012年のロンドン五輪では日本から応援に来ていた選手の家族とナショナルギャラリーで会いました。ルノワールやゴッホなどの有名な絵が沢山飾られていましたが、そこには無料で入れるのです。「英国は太っ腹だね」と家族の方々と話したことを思い出します。スポーツとは関係ないことですが、私にとって英国の印象がグーンとよくなった出来事です。そんなことを思い出しながら「日本ならではって何だろう?」と考えています。  

(共同通信/2014年9月29日配信)

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