新スポーツ普及 熱意に喜び
青や紫の紫陽花が公園で遊ぶ子ども達を見守るように咲いていた午後、都内で日本ダブルダッチ協会の総会が開かれました。木原光知子さんから引き継ぎ、7年前から私は会長をしています。
ダブルダッチというのは、2本の縄跳びを2人で回してその中で跳んだりダンスをしたり。チームワークが大事なスポーツでアメリカで誕生しましたが、最近は日本が大活躍しています。
昨年末にニューヨークのアポロシアターで開催された大会では、大阪体育大学のチームが優勝。3位までを日本の大学生チームが独占するという快挙を成し遂げました。日本体育大学のサークルから始まり、大学のサークル活動として広まってきました。こうして頂点が高くなると、子ども達へ、健康スポーツへと自然に裾野が広がっていくものだと実感しています。
今、全国で13都道府県協会が活動。それぞれの地域で皆さんが普及活動に一生懸命です。神奈川県協会の辻井希未子さんは「ショッピングモールで、親子でダブルダッチを体験するイベントを行っています。」と。
また学校体育の現場でも。新宿区で採用した保健体育の教科書には、楽しみながら身体能力や協調性を高められると、ダブルダッチを紹介。関東・関西地区では大学のサークルも多く指導者はたくさんいます。でも地域によっては指導者不足が課題。福島県協会の今泉春雄さんは「福島大学にダブルダッチのサークルを作ることを目標にしています」と。それが出来れば、指導者も確保できるようになり、小中学生などのチームへの指導も充実すると考えているからです。
まだまだ新しいスポーツですが、故に普及活動のエネルギーを肌で感じ、喜びをかみしめています。
(共同通信/2015年5月25日配信)
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