盛り上げる明るさに感動
東京・新橋の街を歩いていたら、義足の女性アスリートのポスターが目に飛び込みました。凛々しい表情の彼女は、陸上100mの村上清加さん。障害者スポーツ選手が日本防炎協会のポスターに起用されていて、嬉しかったです。
そして5月31日、東京都北区の障害者総合スポーツセンターで開催された東京都障害者スポーツ大会(水泳とアーチェリー)を見学に。水泳会場前で「バンザーイ、バンザーイ」と大きな声がし、何かと思ったら、知的障がい者のオープン競技後の表彰式を行っていたのです。「ゴールした達成感を体で感じるのがいいんですよ」と、ライオンズクラブ国際協会の方。ボランティアの皆さん達が一緒になって盛り上げる明るさに感動しました。
アーチェリー会場は空気に緊張感が。案内して下さった神谷千恵子さんは、北京パラリンピックの銀メダリスト。若くしてリウマチを患い、友人に誘われこの会場で行われた体験教室に参加したのがきっかけだったそうです。「アーチェリーは健常者と同じルールで戦いますから、健常者の大会に出場する人もいるんですよ」と神谷さん。そういえばパラリンピックの発祥は、ロンドン郊外のストークマンデビル病院で開かれたアーチェリー大会だったことを思い出しました。
6月に北海道で行われる健常者の全国大会に出場するという服部和正さんに、5年後の東京パラリンピックに向けての課題を尋ねると「パラリンピックの出場枠を獲得する世界選手権に殆ど自費で出場します。この夏はドイツ。負担は大きいですね」と。
強化種目から順番に強化費や遠征費が手厚くなってきていますが、そのスピードを上げていかなければいけないと思いました。
(共同通信/2015年6月1日配信)
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