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おしゃべり散歩道2015

竹中選手 強さをアピール

 青い海と白い砂浜の魅力に世界中から観光客が集まる豪州ゴールドコースト。7月5日、その海岸線をメインに走る第37回ゴールドコーストマラソンが開催されました。午前7時20分のスタート、気温が12度から20度まで上がる中、エチオピアの選手を破って日本の女子が表彰台を独占。こちらもなでしこ力でした。2時間28分25秒で優勝した竹中理沙さん(25歳・資生堂)、2位の野上恵子さん(29歳・十八銀行)、3位の上谷田愛美さん(25歳・日立製作所)は、いずれも冬のマラソンで来年のリオ五輪の代表を狙いに行きます。楽しみです。
 竹中さんは30kmまでペースメーカーに付き、それ以降は全くの一人旅。春の名古屋ウィメンズが初マラソン(日本人3位)でしたが、真価が問われる2回目のマラソンで強さをアピールしたのです。成功の理由の一つに、着地の修正があげられます。子どもの頃に12年間バレエをしていたため、昨夏まではつま先着地でした。それを足の裏全体の着地に変えてから「疲れずに長い距離を走れるようになりました」と竹中さん。話す姿はとても競技者には見えません。楚々とした色白の美人で、着物が似合いそう。それがユニフォーム姿になると負けず嫌いな勝負師に変貌するのです。「根は頑固ですよ」と安養寺俊隆監督は笑って話しますが、このギャップが魅力なのでしょう。立命館大学時代は主将としてチームを大学女子駅伝優勝に導いています。
 今回のレース中、彼女はずっとサングラスをしていました。ゴール手前数百mの所で外すと、一緒に画面を観ていたオーストラリアの友人が「オー、シィイズ ソゥ キュート」と、びっくりした様子。これから益々人気になりそうです。

(共同通信/2015年7月13日配信)

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