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おしゃべり散歩道2015

3人集まって五輪談義

 スポーツの秋深まる中、東京都日野市で第25回スポーツ・リクリエーションフェスティバルが開催されました。日野市は新選組副長・土方歳三が生まれ、沖田総司や近藤勇らが剣術を磨いた佐藤道場があった場所。まさに新選組の故郷で、ゲストの3人も個性的でした。ロンドン五輪ボクシング銅メダリストの清水聡さん、アテネと北京にトランポリンで出場した廣田遥さん、そして往年のアスリートの私。それぞれが自分の専門を披露しながら市民の皆さんと触れ合ったのです。
 イケメンの清水さんには女性が多く、可愛らしい廣田さんところには子ども達がいっぱい。私のところはマラソンが趣味という熟年層が集まりました。加えて、50mのタイムトライアル、体力テスト、綱引き、パン食い競争、スプーンレース、宝探し等々参加したくなるものが多く、まるで町内運動会の拡大版のようでした。
 そしてお昼休みをはさんで3人でのトークショーが。話題は自身が経験したオリンピック。清水さんが「日本ボクシング界44年振りのメダルでマスコミが殺到し、スター気分を味わいました。でも翌日に村田(諒太)が48年ぶりの金メダルを獲りやがったんで」と話すと、会場は大爆笑。また「4年間のトレーニングは3分3ラウンドの9分のためです」と言えば、廣田さんが「トランポリンは20秒なんです」と。「失敗するとその場で演技中止になるので、4年間の努力が4秒で終わることもあります」と。会場の皆さんはその厳しさに驚き、しみじみとした表情で聴いていました。子どもから大人まで、皆で楽しみながら汗をかく。2020年に向けて、日野市のようなイベントが増えるといいなと感じました。

(共同通信/2015年10月19日配信)

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